ミュンヘン市内や近郊を観光する際、移動手段としてSバーンやUバーンを利用する機会が多いでしょう。
改札がなかったり、ゾーンごとに料金が異なったりと、日本とは異なるシステムに戸惑ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、初めてのミュンヘン観光でも安心してSバーン・Uバーンを利用できるよう、切符の買い方と乗り方、そして知っておくと便利な情報を詳しく解説します。
Sバーン・Uバーンとは?
SバーンとUバーンは、ドイツ都市圏における主要な公共交通機関です。
- Sバーン: 近郊電車。市内中心部から郊外へ伸びる路線が中心。
- Uバーン: 地下鉄。市街地を網羅するように運行。
多くの都市では、SバーンとUバーンが共通のチケットで利用できます。
ゾーンと料金体系
Sバーン・Uバーンは、ゾーンと呼ばれる運賃区域に分けられています。
乗車するゾーン数によって料金が決まるため、事前に目的地のゾーンを確認しておきましょう。
ゾーン確認方法
ゾーンは以下の方法で確認できます。
- 駅構内の路線図
- 券売機
- DB公式ホームページ、アプリ
料金体系
- シングルチケット: 1ゾーンのみ有効
- デイチケット: 打刻した日と、翌朝6時まで有効(ゾーン選択制)
- ウィークリーチケット: 1週間有効(ゾーン選択制)
- マンスリーチケット: 1ヶ月有効(ゾーン選択制)
※短距離の場合は、複数乗車可能な回数券も販売されています。
※2~5名で旅行する場合は、グループチケットを使うと割引されるのでお得です。
券売機での切符の買い方
Sバーン・Uバーンの切符は、駅構内の券売機で購入できます。
券売機は何種類かありますが、青い券売機は日本語対応しているため、安心して操作できます。
券売機での購入の流れ
- 目的地のゾーンを選択
- 希望のチケットの種類を選択
- 人数を選択
- 料金を支払い
- チケットを受け取る
支払い方法
現金、クレジットカードいずれも対応しています。
※50ユーロ紙幣以上の場合は、釣り銭が出ない場合があります。
日本語券売機での買い方|写真を交えて説明!
例として、「Zone M+1+2」を乗り放題にする1日乗車券のグループチケットを、クレジットカードで購入します。
1.画面右上の言語欄から、日本語を選択
2.「1日乗車券」を選択 > 「グループチケット」を選択
3.希望ゾーンを選択。ここではM, 1, 2を全て選択しています。 ※乗りたい(通過のみの場合も含む)ゾーン全てを選択しましょう。
4.「カードで支払う」を選択し、決済。
Sバーン・Uバーン 乗車方法
1.切符の打刻
Sバーン・Uバーンに乗車する前に、必ずチケットに打刻が必要です。
打刻機は、駅構内(エスカレーター付近など)や車内に設置されています
打刻方法は簡単。
チケットを打刻機に挿入するだけです。
打刻機を通した後、日付と時刻が印字されるのを確認しよう
※打刻を行わない場合は、無賃乗車とみなされ、罰金が科せられる可能性があります。
※打刻は、乗車前に必ず行いましょう。デイチケットの場合は、初回の乗車時のみでOKです。
2.電車のホーム停車位置を確認
Sバーン・Uバーンは、複数の路線・行先の電車が同じホームに停まります。
ホームの電光掲示板をよく確認し、正しい電車に乗車しましょう
停車位置の確認方法は2通りあります。
停車位置確認方法① ホームの電光掲示板で確認
画面右上にある「A B C」が乗車位置を示します。
ホーム頭上にも、間隔をあけて「A B C D」と看板が天井からぶらさがっており、こちらと停車位置が対応しています。
長い列車はホームいっぱいいっぱいに停まりますが、短い列車はホームの一部にしか止まりません。
停車位置を確認してから待機しましょう。
ちなみに、画面右端の数字は「あと何分で到着するか」です。
停車位置確認方法② 駅構内の掲示板で、時刻表を確認
券売機付近やホームの掲示板に貼られている紙の時刻表にも、
電光掲示板と同様に、各列車の停車位置のアルファベットが記されています。
まとめ
Sバーン・Uバーンは、ドイツ旅行に欠かせない交通手段です。
今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ快適なドイツ旅行をお楽しみください。
最新情報については、各交通機関の公式サイトをご確認ください。
- Sバーン、Uバーン運営会社(MVV) 公式サイト
https://www.mvv-muenchen.de/en/index.html - DB(ドイツ国鉄 ) 公式サイト
https://int.bahn.de/en
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